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Doctor Colum

こどもの肥満症(2017年 春・夏)

2017年06月23日

子供の肥満は身長と年齢から標準体重を割り出し、それに対して何%上回っているかを示す数字(肥満度)で判断します。いつから肥満がはじまったか、ということも大切なので、横軸に年齢、縦軸に身長や体重をプロットした成長曲線をつけてみ てください。母子手帳を参考にするとよいと思いますし、病院には肥満度判定曲線というグラフもありますので、簡単に肥満度がわかります。肥満度が、幼児では15%以上が太り気味、学童では20%以上が肥満、50%以上は治療の対象です。
肥満は、生活習慣病と呼ばれる2型糖尿病、脂質異常症、高血圧などの原因となり、子どもでも動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中をおこすリスクを高め、寿命を縮めます。太っていると運動を苦手にし、運動嫌いはさらに運動不足という悪循環を招きますし、体形へのコンプレックスやいじめから友人関係がストレスになり、不登校につながるケースもあります。家にひきこもれば、さらに過食という誘惑が待っています。
こどもの肥満を放置せず、できるだけ早い時期に家族全体で食事や生活習慣をみなおし、根気よく肥満対策を続けることが大切です。平成28年度から福岡市内の小中学校では肥満度が30%以上は病院を受診し、生活習慣病などの合併症についての検査を受けるよう通達を出すことになりました。

B型肝炎とワクチン

2016年10月23日

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染により、肝機能障害を起こす病気です。キャリアである母親の子宮や産道で感染する垂直感染と、周囲の感染者やキャリアの血液体液汗、涙、唾液など)を介して感染する水平感染の2種類があります。
急性期には、不顕性感染と言ってほとんど何も自覚症状がなく抗体ができて治ってしまう経過だったり、生命にかかわる劇症肝炎だったり、人により、ウイルスのタイプにより様々です。感染した後に抗体ができているにもかかわらず、ウイルスが肝臓に住みついている状態をキャリアといい、3~4歳以下の子どもがなりやすいです。さらにキャリア化した人の約1割が慢性肝炎となりますが、子どもはどちらの状態でもほとんど症状なく、血液検査をしないとわかりません。慢性肝炎の状態が続くと肝細胞が破壊されて肝機能が大きく低下し硬くなっていきます(肝硬変)。また肝がんへと進行する可能性が高いです。
日本では、キャリアである母親から産まれた赤ちゃんには約30年前からワクチンが始まり、垂直感染は激減しましたが、2013年時点でのB型肝炎持続感染者は130~150万人(100人に1人)です。近年、父親や祖父からの感染、保育園など集団保育の場での感染、また成人での性感染症などが問題になっており、このような水平感染を防ぐためにすべての赤ちゃんにワクチンを、という世界のワクチンレベルに日本もやっとおいついてきたところです。
生後2ヶ月から始める3回接種の不活化ワクチンです。副作用はほとんどありません。1歳以上のお子さんは任意接種の取り扱いではありますが、この機会にできるだけ早めに、B型肝炎ワクチンをうけましょう。

キャンピロバクター腸炎

2016年04月23日

 キャンピロバクターという病原体は、ニワトリや家畜が腸管内に持っており、これらの動物の排泄物で汚染された肉や水、また手指や調理器具などを介して汚染された食品を摂取して経口感染をおこします。8割の患者さんが鶏肉による感染で、日本の鶏肉の20~40%がキャンピロバクターに汚染されているともいわれています。抵抗力の弱い乳幼児が発症しやすい病気です。
潜伏期間は2~5日間で、発熱や頭痛、腹痛、下痢が始まります。嘔吐がなく、血便が5割の頻度で生じることが特徴です。
焼き鳥屋やバーベキューなどで加熱不十分な鶏肉を家族みなで食べ、同じものを食べているのに子供だけ発病することがよくあります。便の培養検査の結果、数日後に診断がつけば、抗生剤を5日間ほど内服してください。速やかに、症状も排菌も消失します。自然に治癒していくこともありますが、無治療だと1~2,3週間下痢が続き、便の中への排菌は、2~7週間も続きます。
合併症として、ギランバレー症候群という、下肢から脱力が始まり、次第に全身の筋肉がマヒしていく病気があります。20%に神経後遺症を残す重篤な病気です。

マイコプラズマ肺炎

2015年10月23日

マイコプラズマという病原体は肺炎や気管支炎をおこしやすく、特に5歳以上の幼児、学童が発病しやすい病気です。
潜伏期間は2~3週間で、はじめは咳や発熱から始まり、徐々に悪化します。痰が出にくいようなしつこい咳が、特に夜中にひどく、39℃から40℃に及ぶ高熱が続くこともありますが、その割には元気だという印象です。初期には普通の風邪と区別が難しく、一般的に使われるペニシリン系やセファム系の抗生剤が効きません。胸部レントゲンを撮って初めてマイコプラズマ肺炎が疑われるということになります。以前はマクロライド系の抗生剤が有効でしたが、この10年くらい前から、この抗生剤が効かない菌が増え、今では9割以上が耐性菌だというデータもでています。副作用のため、8歳未満のお子さんには使用が難しいミノマイシン、またはキノロン系の抗生剤が有効ですが、こちらは解熱するまでに3~4日かかります。
正確な診断は、のどの奥を綿棒でぬぐって抗原を調べる方法と、血液検査で抗体価が上昇したことを証拠として診断する方法があります。ある程度咳がおさまるまでは伝染力があり、登園、登校できるようになるまで2週間くらいかかります。家族にうつったり、親からうつされることもありますので、全身状態が悪くなくても、長引く咳や夜だけ発熱が続く場合は放置しないで病院を受診しましょう。

ザ 病気 『水痘(みずぼうそう)とワクチン』(2015年夏号)

2015年07月01日

水痘帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると、約2週間の潜伏期間を経て水痘を発症します。症状の重さは個人差が大きいですが、全身に多数の水泡(平均約300個)ができ、発熱(微熱から40℃代の高熱まで)も伴います。水泡は約1週間でかさぶたとなりますが、全身のすべての水泡がかさぶたになるまで伝染力が強いので、登園や登校はできません。ワクチンを1回打っていたり、抗ウイルス剤を早期に始めると軽症化させることができます。合併症として、肺炎・脳炎・小脳失調症・肝炎・血小板減少症・ライ症候群などがあります。最も多いのは皮膚の化膿ですが、痕が残りやすく、これもあなどれません。

ワクチンは日本で開発され、1987年から市販されました。もともと白血病など免疫力の低下しているお子さんを対象に弱毒化、開発されたワクチンなので、健康な小児の場合副反応はほぼありません。ただし、1回の接種では2~3割が数年以内に自然水痘にかかってしまうので、3~6ケ月後に2回目の接種が望ましいです。1歳から3歳未満のお子さんは2014年10月以後、国の定期接種として2回の接種を無料で受けることができるようになりました。

帯状疱疹は水痘を発症後、このウイルスが脊髄の神経節に潜伏感染し続けて、免疫が低下した場合に再活性化して神経にそって水泡が出現し、後に神経痛を残す病気です。ワクチンを受けておくと発症しにくいです。お子様が1歳半頃までは、受けていただきたいワクチンがその他たくさんあります。わかりにくいこと、心配なことなど、スタッフに遠慮なくお尋ねください。

ザ 病気 『鉄欠乏性貧血』(2014年夏号)

2014年07月01日

酸素を体中の組織に運ぶ役目をしているのは、赤血球の中に含まれるヘモグロビン(Hb)というたんぱく質です。このたんぱく質をつくるには鉄が必要ですが、鉄が不足するとHbが減り、赤血球が小さく、色が薄くなります。

顔色がレモン色がかった蒼白色となり、疲れやすい、運動時の息切れ、動悸、頭痛、食欲不振、風邪をひきやすいなどの徴候がみられます。重症になると成長障害や心不全を引き起こします。主な原因は食事や下痢などの問題で鉄の吸収が不足すること、慢性的な出血により鉄を失うこと、また感染症で体内の鉄需要が増えることです。乳児期や思春期、身体が急激な成長を遂げる時期は鉄の需要が増えるため、生理的に貧血になりやすいのです。

生後6ケ月を過ぎると母乳やミルクに含まれる鉄が多くないために、幼児期は好き嫌いから、なお「牛乳貧血」といって、牛乳を摂り過ぎると鉄の吸収を妨げます。思春期以後は女性は生理による出血のため、また激しい運動をするスポーツ選手も要注意です。思春期の女性は成人男性に比べて2~2,5倍、妊娠中は3倍の鉄分摂取が必要です。

貧血の診断は、血液検査でHb値や赤血球の大きさや色の濃さから、また血清鉄や体内に貯蔵されている鉄(フエリチン)の値で行うことができます。治療は食事療法や鉄剤の内服になりますが、貧血(Hb値)がよくなっても、体内の貯蔵鉄が十分補われるまでには3ケ月くらいの治療が必要です。慢性の失血や感染症など、ほかに原因があれば、そちらの検査や治療も同時に行わなければすぐに再発しますので、治療終了後も経過を追っていくことが大切です。

ザ 病気 『RSウイルス ってなあに?』(2014年秋号)

2014年07月01日

3歳以下の乳幼児が感染するウイルスで、毎年秋から冬、また年によっては夏にも流行が見られる気管支炎の原因ウイルスです。
鼻水や鼻づまりから始まり、咳や熱が出始めます。6ケ月以下の赤ちゃんがかかると熱はあまり高くはでませんが、息づかいがゼーゼー聞こえる細気管支炎という病態となり、呼吸困難や無呼吸、無気肺のため入院治療が必要になることがあります。6ケ月以上のお子さんでは、高熱が3日から5、6日間続き、クループ(喉頭が腫れて、声がかすれたり、ヒューヒュー、ケンケンのしつこい咳が夜間ひどい)や喘息様気管支炎、肺炎、中耳炎をおこしやすいです。通常、咳や鼻汁は10日から14日間くらいで治りますが、その後喘息を起こして来たり、2~3回かかることもあります。

 未熟児や、心臓や肺に障害があるお子さんでは、生命にかかわることもありますので予防のため、抗体の注射が受けられるようになりました。治療は、ウイルスを殺す特効薬がないため、肺炎や中耳炎などの合併症をおこさないかどうか、経過観察をしながら吸入や吸引、内服薬など対症的な治療をしていきます。

ザ 病気 『B 型肝炎(HB) ワクチンを すべてのお子さまに』(2013年秋号)

2013年09月01日

酸素を体中の組織に運ぶ役目をしているのは、赤血球の中に含まれるヘモグロビン(Hb)というたんぱく質です。このたんぱく質をつくるには鉄が必要ですが、鉄が不足するとHbが減り、赤血球が小さく、色が薄くなります。

顔色がレモン色がかった蒼白色となり、疲れやすい、運動時の息切れ、動悸、頭痛、食欲不振、風邪をひきやすいなどの徴候がみられます。重症になると成長障害や心不全を引き起こします。主な原因は食事や下痢などの問題で鉄の吸収が不足すること、慢性的な出血により鉄を失うこと、また感染症で体内の鉄需要が増えることです。乳児期や思春期、身体が急激な成長を遂げる時期は鉄の需要が増えるため、生理的に貧血になりやすいのです。

生後6ケ月を過ぎると母乳やミルクに含まれる鉄が多くないために、幼児期は好き嫌いから、なお「牛乳貧血」といって、牛乳を摂り過ぎると鉄の吸収を妨げます。思春期以後は女性は生理による出血のため、また激しい運動をするスポーツ選手も要注意です。思春期の女性は成人男性に比べて2~2,5倍、妊娠中は3倍の鉄分摂取が必要です。

貧血の診断は、血液検査でHb値や赤血球の大きさや色の濃さから、また血清鉄や体内に貯蔵されている鉄(フエリチン)の値で行うことができます。治療は食事療法や鉄剤の内服になりますが、貧血(Hb値)がよくなっても、体内の貯蔵鉄が十分補われるまでには3ケ月くらいの治療が必要です。慢性の失血や感染症など、ほかに原因があれば、そちらの検査や治療も同時に行わなければすぐに再発しますので、治療終了後も経過を追っていくことが大切です。

ザ 病気 『4種混合ワクチン(DPT-IPV)』(2012年秋号)

2012年09月01日

2012年9月から、ポリオ不活化ワクチンがはじまり、春まで行われていた生ワクチンは定期接種ではなくなりました。また11月からは、これまでのDPT3種混合ワクチンに不活化ポリオワクチン(IPV)が混入された4種混合ワクチンが開始となります。 

ザ 病気 『ワクチンで予防できる赤ちゃんの病気をいくつご存じですか?』(2012年春号)

2012年04月01日

ロタウイルス胃腸炎とワクチン

ウイルスの感染により嘔吐や下痢、発熱をきたす胃腸炎(嘔吐下痢症)のうち、冬から春にかけて乳幼児の間で流行するロタウイルスは最も重症で、脱水から生命にかかわる事態に急変することもありますし、けいれんや脳炎・脳症をひきおこすこともよく知られています。伝染力も強く、世界中で5歳以下の乳幼児期に1度は感染を経験するといわれています。

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