2017年12月9日、お陰様で開院満20年を迎えました。
20年前の姪浜は区画整理が終わる寸前で、姪浜大通りは新室見の交差点までしか通ってなく、姪浜駅のコンコースから南側を見渡すと、ポンとメデイカルビル竹下(いわや小児科はそこの2階です)だけがみえる、というくらい何もありませんでした。あれからマンションや保育園、小学校も増え、ショッピングモールにレストランにとビルがどんどん建ち、今や姪浜は福岡市地下鉄の一端として大きな町に発展しました。
いわや小児科も2万人を超える患者さんとの出会いがあり、たくさんのスタッフとのご縁があり、代診の先生、こども病院や福岡大学病院、山王病院など病診連携先の先生方、薬局さん、その他たくさんの数えきれない方たちにお世話になり、今日ここまで歩き続けてくることができました。 20年間の道のりは、うれしかったこと、びっくりしたこと、ショックだったこと、へこんだこと、・・いろいろありすぎて思いだしきれません・・
私は小児科医という仕事を自分の天職だと思っています。 子どもはしゃべってくれなくても、顔色や活気で全身状態が把握しやすく、悪化するのも早いですが回復するのも早いです。毎日の経過をみている開業医としては、その変化や経過はドキドキですが手応えがあります。ぐったりしていたお子さんが快復して、にこにこ手を振って帰っていく姿は私たち小児科スタッフにとって最高のご褒美です。開業医のレベルでは、生命にかかわるような重篤な病気に遭遇することは稀ですが、お子さまの成長ぶりに驚いたり、丈夫になって受診が減っていくことをご両親といっしょに喜べる、そんなうれしさを味わえる職場でもあります。
これからまた新たな気持ちで、地域のお子様たちの健やかな成長を喜びながら、少しお役にたつことができますよう、この仕事を誠実にやり続けていこうと思います。
スタッフ一同、どうぞよろしくお願いいたします。
2017年12月