ザ・病気
溶連菌感染症ってなぁに?
のどが痛くなる病気の原因にはいろいろなウイルスや細菌がありますが、溶連菌(溶血性連鎖球菌)という細菌の感染症はいくつかの点で重要です。
①こども(3歳以上)に多く、伝染力が強い。
②再発しやすく、繰り返し何回もかかることがある。
③急性糸球体腎炎やリュウマチ熱や、心臓弁膜症、紫斑病など重大な合併症をひきおこす。
熱はあまり高くないわりには元気がないとか、咳や鼻汁があまりないのにのどの痛みが強い時にはこの病気を疑って病院を受診してください。診断の確定はのどの粘膜の検査で行うことができ、5~6分で結果がでます。抗生物質はよく効くので、飲み始めて2~3日後には熱も下がりのどの痛みもやわらいできますが、確実に菌を殺し重篤な合併症をひきおこさないためには、症状がきえても、10日間前後、抗生物質を飲み続けなければいけません。また家族に同じような症状の人がいれば、小児科を受診して診察や検査を受けてください。小さな兄弟は、うつらないように予防的に抗生物質を内服することをおすすめしています。