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ザ・病気

じんましん

じんましんは皮膚の浅い層に、大小様々な赤いブツブツや、地図のように形の不規則な腫れが現われ、強い痒みを伴います。湿疹とは異なり、数分から数時間後に跡を残さず消えますが、身体のあちこちに出没することがあります。1ヶ月以上続く場合は「慢性的じんましん」と診断されます。

 じんましんの原因には、食物や動物、薬剤アレルギー・皮膚への機械的圧迫刺激・温熱や寒冷刺激・強い紫外線・発汗・心因性ストレス・風邪や副鼻腔炎、虫歯など感染症に伴うものなど種々ありますが、約半数は原因不明とされています。

食物性じんましんには、食物が直接アレルギー反応を引き起こす場合と、食物にヒスタミンなどのじんましんを誘発する物質が入っているためにおこる場合があります。

機械的じんましんは外部から機械的な刺激を受けて起こるじんましんで、時計のバンドや下着のゴム、ベルトによる締め付け、アクセサリーの金属部分との接触、バッグを提げていた手首などにできます。

日光じんましんは、特に4~9月の強い太陽光線に直接当たった部分が数秒後から
数分後に赤くかゆくなり、1~2時間続きます。

コリン性じんましんは若い男性に多く、発汗障害(汗がでない)によるじんましんだということがわかってきました。

 じんましんの原因がわかれば、できるだけ原因物質や刺激を避けることが大切ですが、環境の変化や成長に伴い治ってしまう場合もあり、一生、避け続けなければならないというわけではないようです。

 夏になると、手足を露出させて山や海などに出かける機会が多くなります。いろいろな刺激や紫外線、発汗などによりじんましんの患者さんが増える季節です。

 規則正しい生活やスキンケアを心がけましょう。